【主張】中国人犯罪 暴力団との連携阻止せよ(産経ニュース)

 警察庁がまとめた昨年一年間の来日外国人犯罪(国内で検挙した全刑法犯件数の約7%)は、前年に比べ16%も激増し、約四万七千件と過去最多となった。これで、来日外国人犯罪は四年連続で過去最多を更新し、来日外国人による犯罪に歯止めがかかっていないことが浮き彫りになった。

 このうち、摘発した外国人の国籍別では、中国人が約九千二百人と前年比2・9%増で全体の42・4%と圧倒的な割合を占めていた。

 殺人、強盗、放火、強姦(ごうかん)の凶悪犯罪に限っても、トップは中国人で百九十三人(45・8%)だった。二番目に多いブラジル人は百九人、三番目の韓国人が十九人であるのをみれば、中国人による凶悪犯罪がいかに抜きんでているかがわかる。

リンク先の下半分です。
産経新聞なので全体に右寄りの論調なのだが、警視庁の平成15年度外国人犯罪者数の統計(pdfファイル)から引くと−−−−−

  • 外国人犯罪者による犯罪総件数 52354件(人員27007人)
  • 内刑法犯罪の総件数 37535件(人員14527人)
  • 内殺人、強盗、放火、強姦の凶悪犯罪の総件数 468件(人員629人)

とある。以下、外国人犯罪者の内中国人に限定した統計だと、

  • 中国人犯罪者による犯罪総件数 18625件(人員10215人)
  • 内刑法犯罪の総件数 13079件(人員5378人)
  • 内殺人、強盗、放火、強姦の凶悪犯罪の総件数 166件(人員264人)

とあり、単純計算で中国人犯罪者の総人員は外国人犯罪者の約37.8%(刑法犯罪のみだと約37.0%)、凶悪犯罪者の約41.9%ということになる。産経新聞の社説で示されている割合はそれぞれ42.4%と45.8%なので、4%ぐらい水増ししてねーか?とも思えるのだが、中国人犯罪者の総人員自体を9200人と、上記資料の10215人よりも千人以上少なく見積もっているので、政治的な意図による資料改竄ではなく、単に計算の元となったデータが違うだけではないかと思われる。

自分で比較しといて何だけど、こういう議論ってまず来日外国人の総人口を正確に調べてからでないとナンセンスだよね。でもそれを調べる手段は現行では殆ど存在しないという事実。そっちの方が外国人犯罪より絶望的な問題かも知れないな。