ツンデル、カナダから追放(セカンド・カップ はてな店)

極東ブログにも取り上げられるような話題だし、俺如きがどうこう言えるよーな問題ではないのかもしれないのだが・・・。

でも、上記エントリでも引用された町山氏のコメントが真実だとすれば、ツンデルって人はただの「どこの町にも一人はいる電波系のオジサン」で、彼の言説の殆どは「社会的に無意味で無価値」だと見なされるようなものだってことだよね、いや彼のホームページ読んでないから確証は持てないんだけど。
ドイツ本国ではなく、ホロコースト系の言説に関する規制も比較的緩い筈のカナダで、ひっそりと自分のホームページで電波説をばら撒いてただけのただの中年が、その社会的な影響力を慎重に吟味されることなく、ただ「ナチスを擁護した」という理由だけで逮捕されるとしたら、その事実は確かに、とても、怖い。
それにその個人の国籍による問題が内包されているとしたら、尚更。

そうして、国籍ってなんだろうなという問題を私はまた考えるし、それを考えていくと、問題はどうしたってドイツの問題なんだよな、と思い至り、私は私で、日本の問題についてかけ得るリスクと、その他では異なるのだなという自分自身のエゴに気付きもした。

そして、リベラルだの表現の自由だのという人々は長らく、このエゴを憎み、このエゴを正しくないことだとしてきたであろうにこの静寂はでは何だというのだと、まぁ、大人だから嘲笑なんかはしないが、ははは、と快活に笑ってやろう、それしかないよなとは思った。基本形はそんなもんだ。

民主主義に奉仕するはずの「人権屋」が、いつのまにか(或いは最初から?)左翼とイコールになってしまった事が日本の不幸なのかな、とは思う。
3月2日現在、日本のニュースメディアにこの事件に対する言及は一つもない。