プログさんの「なぜ俺はオタクになったのか?」シリーズが面白すぎる

いわゆるオタク文化の歴史を自分史の中に組み込みながら淡々と語っていく、ドキュメンタリーのような体裁が面白いし、中身も読み応えタップリ。個別的なケースの一例とはいえ、中二病について何か言いたい人は必読。

かつてのオタクは、どこか自分がオタクであることを正当化しようと必死であった。
理論武装することにより、オタクを実際以上に価値の高いものであるように見せようとしていた。
オタクというのは「変なもの」であるという現実から目をそむけていた。
しかし今のオタクは「オタクとは変なものである」という自覚をしっかり持っている。
自分がそういうおかしなものであることを、自嘲、自虐的に笑ってみせ、さらに「オタクであるおかしさ」を逆手にとって「笑い」へと転化する術を知っている。
かつての見苦しいまでに自己を正当化しようとしていたオタクとはまったく違っていた。
オタクはオタクであるということさえも楽しんでしまえるほどに「進化」していた。
俺はネット世代の新たなオタクに対してすっかり脱帽してしまった。
やっぱり「オタクは変」なのである。
と、同時にオタクは「変」であるからこそ面白いのだ。