週刊少年ジャンプ2005年度18号感想(ネタバレ注意!)

・・・・ピンポンパンポーン、ピンポンパンポーン♪・・・・・番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。かねてよりJUSR(ャンプち切りバイバルース)によるNW(ノブヒロ・ワツキ)氏の保有連載期間の回収を狙っていると言われていた週刊少年ジャンプ編集長、I木政彦氏により、NW氏の現時点より最終話までの連載期間の50%が既に回収済みであることが今朝の朝目新聞の報道により明らかになりました。これに対してI木氏は「妄想ですよ妄想」と報道を否定していますが、NW氏の作品の展開を見るに、残り50%の現時点より最終話までの連載期間も既に回収の方向に向かっていると見て間違いないとの見方がオタク専門家の間では強まっています。「これは打ち切り制度を傘に来た焦土作戦ですよ。NW氏はこのまま行けば確実に連載打ち切り、ウルトラジャンプ島流しにされることでしょう。芸術の蹂躪としか言いようがありません(NW氏をよく知る漫画家・EO氏のインタビューより)。」・・・・・・・


・・というわけで、急展開に告ぐ急展開で仮面の男(女でしたが)の正体判明。なんと100年前に死んだはずのヴィクターの妻でした。これで放置気味だった「仮面」と「黒い核鉄」の伏線と、ヴィクターの秘密の伏線を一気に回収できるお膳立てが整ったわけです。掲載順位も二号連続で最下位ですし、今回ばかりはちょっと覚悟を決めた方が良いかもなと思いつつ、50円切手使って書きたくもないアンケートを書くと言う無駄なファンとしての精一杯の努力を今更やめる気にもならない自分がイヤです。
連載の窮地を救うホワイトナイトかと思われたパピヨン様やヴィクトリアたんやマリみてネタの投入も、所詮はその場しのぎの思いつきに過ぎなかったと言うことなのでしょうか。いや、そうは思いたくありません。何故ならこのままカズキが人間にあっさり戻れてしまったら実質的に再殺部隊編をやったことが無意味も同然になってしまうからです(それがカズキの「人間か非人間か」という問題をテーマとしていた以上は)。仮に本当に打ち切り宣告が為されているならば、それがされたのは恐らく作品の展開が大きく変わった照星さん登場の手前であるはずなのですが、それを踏まえると14号でカズキが吐いていた暴言が単なる和月氏のミスだとは思えないので、まだ一捻りあるんじゃないかと一応の希望は持てますが・・・でも今週のカズキは昔の偽善的ナイスガイ(我ながら意味不明な言葉だ)に戻っていたよなあ。連載当初からのカズキのファンとしては喜べば良いのか悲しめば良いのか・・・・
とりあえず、千歳さんの武装錬金バールのようなものであることを期待しつつ今後の展開を見守っていきたいと思います。

常に一番おいしいところを掻っ攫えるはずのポジションに居ながら、何故「ONE PIECE」の世界でサンジがロクでもない扱いしか受けられないのかと言うと、漫画家・あろひろし氏によるこのレポート(3月23日(水)付)にもあるように、サンジは本来物語を引っ張る主人公=ルパン三世であるべきキャラクターなのに、主役の座をルフィに譲って脇役に甘んじてしまっているのが最大の原因なのだろう、と思う。
この漫画がルパン路線のダーティ・ロマンだったらサンジが主役で良いと思うんだけど、あくまでもルフィを主役にしなければならないのはジャンプ漫画の市場的要請なのだよな(苦笑)。あんなアダルティーなヒーローでは今時の子供は喜んでくれないという・・・・それも何だか悲しい話だと思うけども。別にルフィが嫌いなわけではないが、単純馬鹿系の主人公でなくとも熱血少年漫画は描けるはずなのだが。


というわけで、またぞろ噛ませ犬にされないよう頑張ってください>サンジ。なーんか、見つかってしまった時点で敗色濃厚ですが・・・。


ところで、本編とは関係ないがこんな画像を見つけた。↓
3・4合併号のルッチの変身シーンをアメコミ風に着色
こうして見ると当初はマヌケそうな印象だった「ネコネコの実」の能力も侮れない恐怖感があるな。サンジでは絶対に敵わなさそうだ(汗)。


(追記)書くのを忘れていたのだが、先週の狂詩曲魔剣終星さんの感想(0327付け)でCP9のカクは味方につく可能性があるんではないかという指摘が為されていた。確かにCP9のメンツでは登場時から彼だけは特に非道さを発揮することもなく独特のポジションにいたような感じはする。もしサンジが彼とコンビを組む事が出来れば、あっさり捕まって人質にされて終わり、の最悪の事態は避けられるかも。足技師が二人ってことで絵面的にも面白そうだし(逆に言えば、仮にカクが普通に敵役だとすれば、戦闘技術のバッティングから真っ先にサンジと戦うことになるだろうという気もする)。

なんか、先週号までの親子人情ロマン超大作からえらく大人向けなネタが続いているんですが・・・オタ受け狙いの漫画以外でジャンプ漫画に「萌え」と言うセリフが平然と挿入されている光景を初めて見た。その他のネタも「アイツはもっとこう謙虚な奴だったよ」「チャイナ娘で何が強化されるの?」「男の妄想よ」「マジでか腫れが悪化するぞオイ」「漫画の編集者みたいなこと言ってるよ」「どっちかっつーと俺もMだ」・・・・これ本当に「ジャンプ」のメイン購読者である小中学生に理解できるネタなのか?「漫画のヒロインの座」に関するメタ言及(笑)の仕方と言い、20代以上男性向けのネタのような気がするけど。でもこの漫画の主要購買層は中高生〜成人女性らしいんだよな。うーむ。皆単にキャラ萌えしてるだけなのか?

連載再開が近づいているだけあってか、今回は新奇なネタが盛りだくさん。あのキモ系がどこをどう成長したらこうなるのかっつう美青年モードのメロ&ニアのラフ画や、第2部の舞台設定はLの死から4年後、月は新米警察官になってるとか、ミサはトップアイドルに成長していて未だに月と結婚はしていないとか。にしても「自分で起こした事件を自分で捜査するのだから、絶対に捕まりようがない」とは言っても4年以上も「まだキラは捕まりません。以上」で済ませられるものなんだろうかなあ・・・警察内部にまともな人間がいれば何らかのアクションが起こって当然だと思うんだが。もうデスノートは自分の分しか手元にないから、火口のときのようなスケープゴートを立てることも出来ないし。
編集部企画の方は粧裕たんのプロフィールがこのタイミングで公表されたのがポイントでしょう。いや萌え方面の話ではなくて(笑)大場氏のインタビューにも「第2部では最も成長しているキャラクターになる予定」とあるし、いよいよ物語の中枢に絡む重要キャラになってくる可能性が出てきたわけだ。月VS粧裕の兄妹対決とか、アイディアとしては非常に面白そうだが、大学生になった粧裕がどれだけ兄譲りの知性を開花させられているかが問題かな。そこの成長がないとすれば1部におけるミサみたいなノータリンキャラを担当するしかないかもしれない・・・。