週刊少年ジャンプ2005年21・22合併号感想(ネタバレ注意!)

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・・・・・・・いや、一週間前から知ってたんだけどさ。


言いたい事は上の長文に大体書いたんだけども、最後の最後にカズキと斗貴子の愛の描写を持ってきますか。「武装錬金」は基本的には青春物語だったと思うんだけども、そういう構造(つーかストーリーの中身)については上では触れられなかったなあ。赤マル掲載時にでもまた長文を書くかも。
とりあえず、この二人には積極的に幸せになって欲しい派なので、この流れに文句はありません。早くヴィクターを倒して人間に戻れるといいんですが・・・・この流れだとまさかのバッドエンドもあったりして(苦笑)。

「永遠の二番手」が一番の人間に抱くコンプレックスという、まともな漫画家ならまさに腕の見せどころだろうエピソードすら、ギャグ半分で軽ーくすませてしまう本作の演出方針を見るにつけ、先週書いたことが図らずも当たっているような気がしていささか複雑な気持ちになるなあ。メロにしろニアにしろ、作者的には所詮代替可能なゲームの駒という扱いでしかないのだろう。
・・・・とすると作者が粧裕たんを殺さないという保障はどこにも無いということか!それは御免だ!前に書いたこと取り消し!デスノートは人間への愛に溢れた素晴らしい漫画です!粧裕たんはきっとFBIの一員に転身して兄である月を追い詰めるよ多分!つーかそれぐらいしか使い道ないし(←モノ扱い)。

実は第一話から姉の脇毛真剣を使いこなしていたボーボボ。こんなギャグ漫画に展開予想をするのも何だけど、全ての○毛真剣を使える才能の持ち主故に兄から恐れられ追放された、なんて燃えるエピソードの挿入もあるんだろうかいやないだろうなと萌えボーボボを見ながら考える。

先週に引き続き怖いぐらい伏線が綺麗に回収されてるのはいいんですが、藍染は結局自分の行いを隠蔽したかったのかそういうわけではなかったのか、どっちなんでしょう。
後者なら最初から今週やったように自らルキアの中にある崩玉を回収したほうが手っ取り早いだろうし、わざわざ手間のかかる陰謀的手段を取ったって事は、双極を使って他人の仕業に見せかけてルキアを殺し、自分は隊長格に納まったままこっそり崩玉を回収する手はずだったからだと思うのだが、陰謀が完全に暴かれた今でも藍染が余裕面をしてるのが微妙に気になるんだよな。
しかし、151ページの「万一双極での処刑が失敗した場合・・・」というセリフを見るにつけ、コイツ案外何も考えてなかったのでは、という疑念も拭いきれないのだが(苦笑)。崩玉さえ手に入れれば他は何が起こってもオールオッケーって言う考えだったんですかねぇ・・・。

先週の人気投票では酷い順位だったさっちゃんが作者の抵抗の意思の表れのように活躍。「銀魂」ファンの腐女子女性の皆さんは何かにつけて銀さんにアプローチをするさっちゃんがお気に召さないんでしょうか。結構お似合いのカップルだと思うんですけどね少なくとも土方とよりは
それはそうとイメチェンした神楽が案外可愛かったですよ。チャイナ服じゃないと途端に色気が出るね。

緩急の急激な変化が売りの「ロデオドライブ」の描写はわざと大きくコマを割って見せ、あくまでもスピードに主眼をおくセナの走りは大ゴマ一つで見せ切る、細かいですけどこういう繊細な気配りの積み重ねが「アイシールド21」のコマ割の面白さなんだろうな、と思いました。
漫画においてスピード感は「絵」で決まってしまう部分が多いと思われがちですけども、実の所それはほぼ全てコマ割りで決まっているんじゃないかと最近思っています。絵が綺麗でも全然スピード感の無い作品もありますし、その逆もある。「アイシールド21」は原作とのタッグによってその両方を達成した、何とも贅沢な漫画です。

  • ユート

ショートトラックを始めたことでみるみるかつての活気を取り戻していくユートの描写と、はしゃぐユートをクールに分析するお父さんのモノローグが良かったです。


内容はストレートなスポーツものであっても、なまじ大人の視点の介入がある作品だけに、小学生にはこの面白さを解するのは難しいんじゃないかと心配になります。アンケートもあまり取れていないようですし・・・・。武装錬金が終わってしまった今、こういう第三者的視点を読者に要求する漫画は生き残って欲しいのですが・・・。

・・・・・あれ?神様殺しちゃうの?二人で新たな世界を築いていくという当初の目的は・・・・。
実はヒドラみたいな単細胞生物で、一人でも分裂して繁殖できたりするんでしょうか>コト。戦法の行き当たりばったりな単細胞ぶりと、未だに人類の復活を夢見ている恐るべき頭の悪さを見るにつけそんな気もします。