人の話は素直に聞いたほうがいいですよ

龍さん


まあ、僕含め例のエントリーにコメントした人の中には、思わず感情的になって龍さんに対して罵倒的な言葉を口走っていた人も多かったのは事実でしょう。その点ではお詫びを申しあげたいと思います。

ただ、僕を含むいろいろな人が「感情的」な批判を繰り出したのは、貴方が誰に憚る事もなく、少し読んだだけのサイトを「糞」呼ばわりしたり、批判を繰り出した側の人間を「成りすまし朝鮮人」だとか「三国人」だとか呼んで痛罵した事がそもそもの原因だと言う事は承知していてください。悪意に対して悪意が返って来るのは人間同士のコミュニケーションでは当然ですし、そもそも「自分のコメント欄を荒らす悪党」を、侮蔑する意味で「朝鮮人」と呼ぶ事が、いかに差別的で傲慢な物言いであるかは貴方の思想信条に関わらず知っておくべきです。

なんで、数年前に廃案になった法案を

この時期に、在日朝鮮人(古賀議員)が

強引に通そうとしているのか?



政治背景、法案のグレイゾーン、誰がキャスティングボードを握っているのか

この三つは押さえて

批判してきてください。

との事なので、以下ではこの三点に対して僕なりの見解を示してみたいと思います。

  • なんで、数年前に廃案になった法案を・・・・

数年前に廃案になった法案を」とありますが、実はこの法案が完全に廃案にされたことはなく、第154回国会での初提出から、第156回国会にて3会期連続で審議された末に一旦廃案にはなりましたが、法案の再提出は規定路線(そもそも内閣提出の法律案がすぐに否決される事は常識的になく、次期国会にて再提出されるのが常道なので)であり、第159回法案から少しずつ法案の調整を行いながらの提出が睨まれていた事が明らかになっています。ソースは人権擁護法案10年史をご覧下さい。

  • 在日朝鮮人(古賀議員)が強引に通そうとしているのか?

そもそも在日朝鮮人が国会議員の職につけるわけはないのですが、「在日であることを隠して国会議員の座についた」という意味ですよね?
まず、古賀議員が在日朝鮮人であるというソースはどこにあるのでしょうか?Googleで「古賀誠 在日朝鮮人」のワードで検索しても、古賀氏が在日朝鮮人の団体に関与しているのでは、という批判的な記事は幾つか見つかりますが、古賀氏本人が在日朝鮮人であるとの記述は誰一人としてしていません。人権擁護法案絡みで反古賀派の人は何人も見てきたのですが、本当に古賀氏が在日朝鮮人の議員であるならば、何故そのような(古賀氏に反対する右派から見れば)絶好の批判材料を用いて批判を行う人が誰もいないのでしょうか?龍さんが独自にソースをお持ちなら、それを僕にも分かる形で開示していただかないと、議論が先に進みませんよ。


何故古賀議員が人権擁護法案を熱烈に推進しているか、ですが、僕の個人的見解では古賀氏の恩師である野中広務の意向を受け継いでいる部分が大きいのではないかと考えています。元々人権擁護法案の作成に携わっていた人物でもあり、古賀氏が最も尊敬している政治家として有名な人物でもありますから。
龍さんと同じく人権擁護法案に対して批判的で、古賀議員に対して批判をしているブログの記述でも、「人権擁護法案を推進しているのは野中の意思だ」との記述が見られます。一部を引用します。

国会議員を引退しながらも老骨に鞭打ち、あちこちを精力的に動き回る老獪な男がいます。 私が人権擁護法案に反対なのは、主観的で感情的ではありますが、彼の存在に対する「不信」に依るところが大きいのです。

その男とは、野中広務

解同との黒い噂があり、人権擁護法案作成の中心人物でありながら、廃案後は屈辱的な引退を余儀なくされたものの、その恩讐は計り知れず、子分筆頭の古賀誠をして悲願成就を目論む、親中にして、親北拉致事件を国交正常化の障害とまで言い放った男。

このブログの管理者氏も、「間違った情報をばら撒く成りすまし朝鮮人」なのですか?検索で見つけたサイトなので僕も詳しくは分かりませんが。


あと、龍さんは僕含む貴方への批判コメントを書き込んだ人を、「人権擁護法案推進派」だと勘違いしているのではないかと思うのですが、少なくとも僕に関して言えばそれは間違いです。
僕は、「人権」という多分に倫理的な問題が国家による法律の枠組に落とされることには強い不快感を感じていますし、様々な場所でその実効性への疑念が示されているこの法案によって、従来の差別の是正、被差別者の救済が直ちに行われるとは、全く思えないというほどではないまでも、その可能性に対してかなり懐疑的です。そもそもこれだけ国民の反撥を招いた法案なのですから、安易に密室的な議論でもって可決されるのはどこか民主主義の原理に反しているように思いますし、それは法案に問題があるかどうかとは別次元の問題として考えられるべきではないかと思っています。


しかし、龍さんの先日のコメント、

彼がクレイジー呼ばわりした理由は、皆さんご存じの通りの

三国人による反日暴動。




あの事件前後の欧米諸国の新聞、読みましたか?


朝鮮人、中国人に対する諸外国の反応は、

ものすごい冷ややかです。



彼らも、最近になって三国人の狂い度合いが分かってきたみたいです。


もう、人種的にクレイジーなレッテル貼られてますよ?





だから、朝鮮人も必死なのはわからないでもないですが、


日本を乗っ取るんじゃなくて、

自分の国で頑張って働いてください。



いい加減、日本から搾取して、楽して金を稼ごうという

腐った根性は捨ててください。



そうしないかぎり、貴方達(朝鮮人、中国人)は、いつまでたっても

欧米諸国から蔑んだ目で見られ続けますよ?

このような極めて差別的な言説に対して、国家が「是正の必要がある」と判断し、国民の反対に関わらず人権擁護法案のような国民の倫理的規範に触れる法律を成立させるという可能性は考えられないのでしょうか?
一生懸命に反対を叫ぶのも結構ですが、その行為が逆に敵を利することになる可能性についても、もう少し考慮を重ねた方がよいのではないかと思います。