今日のFlash(「「Bの絵本」 ひとつめのお話」)

最近「ちゃんねるぼっくす」の改組に伴い開設されたFlashポータルサイト・「MUZO フラッシュエンターテイメント」で連載が開始された「つかいこなせていない」のnamida氏による新作Flashアニメシリーズ第一話です。


小ネタ専門の作家として長い潜伏期感を経た後、2003年中頃から突如として「花火」「失恋」「しがらみ」と、扇情的で安易な「感動系」作品とも2ちゃんのスレをコピペしただけの「泣ける系」作品とも全く次元の違う、悲劇と不条理と青春と人間愛を真摯に描く傑作ドラマを次々と発表し、今や出す作品に最も信頼のおけるインディーズアニメ作家の一人となった作者氏の待望の新作と言う事で、ファンとしては否応なく期待を膨らませられます。
今回の作品はまだ序章と言う事もあって、上記したようなヒューマンドラマ路線なのか、はたまた「真夏」に見られるようなシュール&ブラックユーモア路線なのかは判然としませんが、あの怪しすぎるモザイク男の造形とより洗練の度合いを増したベクター描画の完成度(「namida色調」の異名があるそうです)を見るにつけ、連載に当たり妙な不安などは全く感じられません。
ウェブアニメーターとしての豊富な経験の元に、今回もハイクォリティな作品を完成されることを期待しています。


それにしても、GilCrowsさんの音楽紹介コーナーといい、ぴろぴとさん映画紹介コーナーといい、このコンテンツの充実っぷりは昔とは比較にならないというか何というか・・・企業まで立ち上げてことに臨むFlash50氏始めとする関係者各位の本気の熱意が垣間見え、なんとも言えず嬉しい気持ちにさせられますね。