週刊少年ジャンプ2005年度27号感想(ネタバレ注意!)

更新停滞中につきやる気に欠けた感想ですが、欠番を作るのもアレなので軽目に行きます。

なんか妙にもったいぶってますけど、これ犯人リオでしょ?先々週号ぐらいでムヒョが「何故(ロージーの)フダが使い物にならないのか」って質問をぶつけつつ「お前(ロージー)には分かるはずも無い」などと言っておりましたが、それってよーするにリオ先生自体がニセモノだから彼女が作ったフダもニセモノで当然と言う意味では?
今週とってつけたかのように過去の感動的なエピソードとか披露し(つつフダが発動しなかった理由をロージーのせいにし)ている時点であまりに怪しすぎてリオ以外の登場人物が全く犯人に見えなくなってきましたよ。つーか仮に本物だとしても自分が昔活躍した話なんか人前で堂々と話すなよな。自分語りUzeeeeeeeeeeeeeeeeeee!

ところてんVS豆腐が素晴らしいテンションだ!最終決戦はぜひこの二人の描写にしてほしいですね。ビービビとかベーベベは三コマぐらいで倒しちゃう方向で!

こういうネタに田舎侍を脇役として添えるセンスはなかなか渋くて良いとか恐らくジャンプ編集部の策謀であろう敵キャラのエセファンタジー的なネーミングセンスの悪さはどうにかならんのかとかいろいろ言いたいことはあるのですが、何と言っても今週は田留馬と会話中の倫太郎タンのエロさに尽きますな。やはり少年に色気が無くては手塚路線とは呼べまい!そういう意味で尾田先生も岸本先生も手塚っぽいのとはちょっと違うよねって話が逸れてますけど。基本的に今のジャンプはアニメ絵でも色気の無い鳥山路線が主流なんだなきっと。

話が進んでないので特に書くことも無いのですけど、最近は安定してクォリティ高いと思います。戦闘放棄したら即死刑ってのは鬼畜過ぎる設定で素晴らしいな。エヴァンゲリオンもビックリ!(またそれか)

暗之云さんの2週間前の予想が的中!お見事です。


しかしこの動機だったらきっと弥子が真相が分かった時点でアヤを殴りつけたりするような展開が待っていると期待していたのですけど、「ネウロ」にそういう方向のアツさを求めるのはどうも筋違いだったようで。それとも、今後弥子が精神的に成長するにつけそうした展開も最終回付近で起きてくるのだろうか。それからさらにネウロ自らが人間性に目覚めたりすると少年漫画らしくて面白いと思うんだけどな。

ラットは最初から自殺するつもりだったのか、メロにデスノートで始末されたのかどっちなんだろう。


先週「あっさり協力するのはつまらない」とクサしたからでもあるまいが、月とニアのガキっぽい意地の張り合いはなかなかスリリングで面白かった。いくら人間主義を否定する漫画だっつっても心理的な駆け引きが無いとサスペンスとは呼べんわな。

思うんだけどさ、今の「ジャンプ」で漫画も含めた読み物として一番つまらないのはじゃんぷるだよねえ。天下の「ジャンプ」の投稿コーナーの癖にネット上に五万とあるジャンプ批判論の中で全く無視されているっていうのが存在感の無さを如実に示しているけど、過去の「ジャンプ放送局」を全く知らない僕みたいな人間でもこのコーナーのつまらなさは際立っているように思える。


今週も「第9回レース開始号」って事で早速「スターウォーズ」をパクッたネタを披露してるんだけど、そのネタ自体が小学生でも笑わないだろうっていう壊滅的に恥ずかしいセンスの表現で描かれているって事を抜きにしても、やってるコーナーは前のレースと全く変らないのにいちいち「刷新」を強調する姿勢は意味が分からないし、そもそも現存するコーナー(企画)自体にちっとも面白いものが無いってんだから救えない。これは投稿者の人が悪いんじゃなくて、単に編集部サイドに面白い企画を作る意志が皆無だというだけの話に僕には思える。要はその時その時メイン投稿者である小中学生の間で流行しているネタ(トリビアとかね)を適当に読者のアンケートから判断してコーナー化しているだけで、どのコーナーにも「こういう方向性で行きたい」という編集者の考えが伝わってくるような確固たるコンセプトが存在していないからだ。まともな企業の企画だったら即却下されるレベルだ。それでいて「僕たちは常にマーケティングに気を配ってますから」とか得意面々っぽいのが余計イヤらしい。


イヤらしいと言えばいつから始まったんだか分からない(けど放送局時代には無かったと思う追記:放送局時代から存在していたようです。citron01さんコメント欄での指摘ありがとうございました)毎レースごとのグランプリ受賞者を写真入りでインタビューするって企画も、多くの子供たちが持っているだろう「クラスの有名人になりたい!」という欲望を刺激するのが目的だと考えると相当イヤらしい。そもそも「面白いハガキを提供する」というコンテンツ中心主義がコーナーの基本理念のはずなのに、その褒美として差し出されるのは「じゃんぷるで全国規模の有名人になれる!」というコミュニケーションなわけでつまりコミュニケーションが目的化してしまっているわけでこれはブログ論とかにも繋がりそうな話なわけで!つーかこんなコーナーに一週だけ登場したところできっと殆どのジャンプ読者は認知してくれないと思うんだけどクラスの人気者になる程度の夢ならそれで実現できるんだろう。


このページを作っている奴等が本当は主要な投稿者兼読者である子供たちのことを何も考えていないということの証拠が一つあって、ていうかこの感想を書いている途中で気付いたのだが、最後のページの隅の方にちっちゃく「※ハガキは一定期間保管した後、廃棄いたします。また、ご応募いただいた文面の諸権利は集英社に帰属します。」って書いてあるんだよ振り仮名付きで。「廃棄」ですってよ奥様まあもう少しマシな言い方はないのかねホント。読者が頑張って投稿してくれたハガキは採用されるされないに関わらずゴミ扱いかよ。ここで嘘ついて「皆のハガキはちゃんと僕たちが保管してますからね!」と書いてもまたそれを僕みたいな心の汚れた大人が嘘だと言ったとしてもそれは「子供たちに優しい」という一点において児童雑誌の一コーナーとしては全く正しい姿勢であるはずで、わざわざ振り仮名付きで上記赤字部分のような事を書いているのは全く大人としての配慮に欠ける姿勢だと言わざるを得ないんじゃないか。「諸権利は」って言い方もなんか著作権法とかにウルサイ音楽業界みたいでヤな感じぃ〜。投稿者の小学生がインターネットを使って「じゃんぷるに投稿した僕のハガキを紹介します!」とか言って自分のサイトにハガキ(のコピー)を載せてたらどう対応するんでしょうね。プロバイダに削除申請でもするんだろうか(わらい)。




軽く更新のつもりだったのにじゃんぷるの悪口を書いていたら長文になってしまった。あーあ。


追記かーずSP戯れ言さま、BWS@HyperEditionさま、EXAPONさま、一軒家@メモ帳さま、CUTTING EDGEさま当記事を取り上げてくださりありがとうございます。「じゃんぷる」のファンの方で飛んで来てしまってお気を悪くされた方いましたら申し訳ありません。ジャンプ関係の記事になると途端に書き方が乱暴になるのは当サイトの仕様です。
当サイトは普段はFlash関連の感想サイトなのですが(サイト案内はこちら)、最近は諸事情により更新停滞中です。近々通常更新に戻ります。ウェブ上の自主制作アニメサイトを補足するアンテナ「はてなアンテナ - IAA - Indies Animation Antenna」もやっておりますので、興味がおありの方はご利用ください。


更に追記ムーさんの寄せてくださったコメントによりますと、上記赤字部分の記述が載せられたのは今年から発令された個人情報保護基本法に配慮した結果である可能性が高いようで、僕の書いた「建前でも「管理している」と書いた方がよい」という主張は現実的に実施不可能であるようです。しかしそれならそれで素直に「個人情報保護基本法により・・・」との記述を文頭にでも付した方が良いのでは・・・・。


6月14日追記:winterschlafさんの寄せてくださったコメントへの回答として、本エントリーについての補足的なエントリーを書きました。