今日のFlash(「SEGA FantasyⅥ インターナショナル」「bug parade」「treeoflife」)

突然ですが、昨日の感想が各地で割と好意的に受容されたらしいので調子に乗って(笑)、僕がいつも巡回している(・∀・)イイ・アクセスさんやかーずSPさんなどのFlash紹介サイトで取り上げられた作品の内、個人的に気に入ったものを1〜数点ピックアップして紹介的な感想を書いてみたいと思います。いつまで続くか分かりませんが、基本的に毎日更新の予定です。

以前公開された「日本語バージョン」を迂闊にも見逃していたので、僕はこれが初見です。


このタマシイ込めすぎの超大作にあれこれ言及する資格は、FFやドラクエにすらはまれなかった「非・ゲーム少年」だった自分には本来は無いのですが、そんな僕でも分かった事は、少年期に「ゲームをやる」という体験は(少なくともそれを愛好する人々にとって)その人のアイデンティティの主たる部分を形成する可能性があるのだな、という事です。擬人化したプレイステーションに自己を仮託してPSPに説教かますような事は、そのメディアに対する半端な覚悟や愛情では到底実現不可能でしょう。僕のような青二才がとても到達し得ない、愛憎好悪入り乱れた、作者のゲームというメディアに対する複雑な「想い」が画面からひしひしと伝わってきました。
アメリカで大好評というのも社会学的になかなか興味深い。「ゲームをプレイする」という”体験”は万国万人共通と言う事ですかね?


それにしても、ケフカを模したPSPの吐くセリフのハマリっぷりには、悪いと思いつつも爆笑してしまいました。そりゃ切込隊長にも怒られるわなぁ。

エポックメイキングな横スクロール画面にこの楽曲を手に入れた時点で勝ち戦は確定といいますか。昆虫視点で描かれる謎めいたジャングル(ただの草むらかも)には「次はどうなるのか?」という観客の好奇心を否応なしに煽る魅力があります。それが画面をスクロールするだけでぞろぞろ出て来るんだから・・・・!
鉛筆で書いたような絵のタッチも作品の雰囲気と程よくマッチして、何ともオシャレです。作者氏のセンスの良さが伺えます。

昔の円谷特撮のようないかがわしいダークSFの気風があります。Flashが映し出されるのは中央の小さなスクリーンなのですが、背景となるhtmlまでも漆黒に統一することによって、まるで画面が拡散的に広がっていくような錯覚にとらわれて、サイケデリックな色彩・音声と合わせて見るものをアッチの世界に連れていってくれます(笑)。
とはいえ、人間は自分と共通項のある人間しか好きにならない、というのは「人間関係のタコツボ化」が叫ばれて久しい今日では大変アクチュアルなテーマでもあり、決してただの電波系Flashではありません。こういった表現に耐性のある方には一見をお勧めします。