週刊少年ジャンプ2005年度26号感想(ネタバレ注意!)

ジャンプの感想も先週に続き遅れました。待っていて下さった方申し訳ない。

ジャンプ期待のホープこと中島輸宇樹先生の新連載。過去にはジブリ臭全開のインチキ近未来ファンタジーの良作を幾つか読み切りで発表していましたが、今回の連載はかなりジャンプナイズされて宮崎というより手塚風の正統派少年漫画に仕上がった様子。
だけどそのせいでこの人の持ち味だったむやみやたらな世界観の壮大さが封殺されてしまっているように見えるのは何だかな。今更ジャンプで伝奇ファンタジーをやってもジョジョにバスタに幽白に封神ナルトハンターハンターと呪文のようにヒットを飛ばした先達の名前が挙がってしまうので独自路線を示せない作品は辛いぞ!とりあえずあの萌え姉上の伏線は生かすべきだ色んな方面に!

えーわかんねーパスを速くして敵チームが得することって何かあるの?アメフト素人の僕でも考え付くアイディアは以下の3つぐらいのものだ!
1.若かりし頃(中学ぐらい)のキッドの手の早さを思い出させチアガール軍団を暴走させる(卒業までに300人作戦)
2.あまりの反応の速さから鉄馬がキッドのスタンドであることが判明する(シアーハートアタック作戦)
3.ボールがレーダーで捉えきれない速度で発射されたためキッドが試合前板チョコを食べていたことが判明する(カオス理論作戦)


折角だから僕はこの3に賭けるぜ。ヤッベメロヤッベ

  • タカヤ ―閃武学園激闘伝―

うーんやっぱり渚たん萌えだけではどうやっても話が転がっていかないよな。やはりここはライバルとなるハヤテたんとかナナたんとかチェリーたんとかの恋のライバルキャラが必要でしょう!(このネタ分かる人いるのか?)
あんまり話を転がされ過ぎて某苺みたいにペースト状に成り果ててしまっても困りますが。

うう、この人の日常(?)描写はいつももにょもにょした気分にさせられるんだけど今回もまた然りだ。なんというか、日常が確実に戦闘の延長線上にあるのに戦闘時と全く違う空気が漂っているせいでひどく違和感を感じるのだよな。お前ら昨日は本気で殺しあってた間柄じゃないかと。「昨日の敵は今日の友」という久保先生流のピースな愛のバイブスによるメッセージなのだろうか。
変な比較で持ち上げるのもアレだけど、「武装錬金」はこの辺りのメリハリのつけ方が非常に巧かったよなあと今更に思う。

帝国の逆襲を仕掛けるお父さんは定春を化け物呼ばわりしていますがあれはどっちかっちゅうとキングシーサーだと思います。少女の願いにより遥か古代から目覚めてメカゴジラとかその辺のどうしようもない連中と大バトルを繰り広げるのです確実に!ラストの締めはザ・ピーナッツの熱唱でお願いします。モスラーヤモスラドゥンガンカサックヤムインドゥームー(うろ覚え)

  • カイン

萌えの専門家に真っ向からぶつかっても勝ち目はないでしょうに・・・・幼女を描く前にやるべき事があるはずなんだけどこれから描かれるだろう容易に予測出来る展開にそれすら圧殺されてしまいそうで鬱だ。あのオッサンが刺客相手に大逆転勝利を決めたら毎週アンケート出します。

迷走気味。メロニア月の微妙なパワーバランスこそが第二部のキモになって来るのだろうと思っていたのに、ここに来てニアと月が共通の敵=メロのもとにタッグを組んで三つ巴の駆け引きの妙味が無くなってしまった。いや勿論今後もニアと月はお互い探りを入れて行くんだろうけど、果たしてそのやり取りに第三者であるメロがいちいち介入出来る方法があるのか。
唐突な新死神の登場も今の所何を意図しているのか全然掴めないなあ。余計物語を混乱させまくるだけのような気が・・・・。

シンクロ率0%でシト新生!精神汚染気味にトラウマを呼び起こされるリナリーがヒス起してますがあの少年はきっと残酷な天使のように神話になったのだから満足だと思いますよ!
それはそれとして本当に黒い組織だな黒の教団(トートロジー)。何にせよ主人公側を絶対的正義として描かない姿勢は良いことだ。