今日のFlash(「Dreaming in the Rain」)

なんと海外のFlash作者によるモナーを主人公にしたアニメーションです。


ハードボイルド調の作風が主人公のビジュアル的な間抜けさで脱臼されていたり、「風の谷のナウシカ」な飛行機のシーンの後に流れるエンディングで「Inspired by Miyazaki and Cowboy bebop」なんてロールが流れたりと、随所に作者のGeekっぷりが垣間見えて微笑ましいのですが(笑)、本作のあっけあらかんとした「素朴さ」は、長文弥太郎氏が紅白終了時に語っていたような、「2ちゃんねるネタ=内輪」という図式への反証明にもなるのではないかと思います。
既に「2ちゃんねる」とそれが生み出したキャラクターは、良い意味でも悪い意味でもインターネット上においてコモディティ化=常態化した位置を取得しつつあり、「FlashなどでAAキャラを使っている」=「作者は2ちゃんねらー2ちゃんねる好き」という図式自体が崩れつつある状況が現実に見え初めているように思うのです(日本のFlash作者には2ちゃんねるを無視しつつ2ちゃんねる発祥のネタを取り入れている人も多いですし)。
この辺りの動きを社会学的に考察する事が出来れば、AA系作品がインディーズアニメの一潮流として認められる日もそう遠くはないと思うのですが*1・・・・・。

*1:別に「認められなければいけない」という意味ではないのですけど、「AA系」「2ちゃんねる系」というだけで不当に評価を貶められている作品が多すぎると感じるので